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Jo-Shizu メンターバンク 開設によせて

福沢恵子(ジャーナリスト・公益財団法人日本女性学習財団理事)

「メンター」とは信頼できる指導者や相談相手のこと。ギリシャ神話でオデュッセウス王がトロイア戦争に出陣する時、自分の息子を「メントール」(Mentōr)という優れた指導者に託したという逸話が語源になっています。それにしても、王は、なぜ息子を自分で指導せず、メントールに託したのでしょう?それは、指導する側とされる側の「距離感」の大切さを知っていたからに違いありません。

親と子、教師と生徒、上司と部下といった関係は「近い」がために、かえって反発したり、アドバイスを素直に受け止められないこともあるものです。そんな時、信頼できる第三者から適切なアドバイスがもらえたら、どんなに心強いことでしょう。殊に結婚や子育てなどライフステージの変化がキャリア形成と密接に関係する女性にとって、「少し先を行く人」の存在はとても貴重だと思います。

Jo-Shizuメンターバンクでは、会員登録をすると地元静岡の頼りになる先輩たちのプロフィールを閲覧できます。これまで企業等で導入されてきたメンター制度では「相談相手は自分では選べない」ことが多かったのですが、Jo-Shizuメンターバンクでは、自分の相談相手を探すのはあなた自身。関心のあるキーワードで検索して、あなたにぴったりのメンターを見つけてください。

福沢恵子(ふくざわ・けいこ)プロフィール

1958年、東京都世田谷区生まれ。
ジャーナリスト・公益財団法人日本女性学習財団理事。

1983年早稲田大学政治経済学部卒。在学中に女子学生の作る就職情報誌「私たちの就職手帖」を創刊、初代編集長を務める。2013年より昭和女子大学グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科特命教授。専門はキャリア開発論、ジェンダー論、税法、メディアリテラシーなど。

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