ピックアップメンターVol.9 菊川静枝さん

菊川静枝さん(メンターID:5000133)

PROFILE

自閉症の娘の子育てと義父母、自分の母のダブルケアを10年以上経験して来ました。言葉でのコミュニケーションが難しい娘の気持ちを知りたい! そんな気持ちから、カラーセラピーを学んできました。そしてまずは自分自身が癒やされることが大切だと気づきました。アロマも大好きでアロマテラピーアドバイザーの資格も取得しました。現在はアロマとカラーセラピーを融合させた静岡では唯一の「クロッシングアロマカラー®︎インストラクター」として、また「キットパスアートインストラクター」としても活動しています。

Q. ダブルケアのご経験を経て、カラーセラピーやアロマテラピーに出会われたそうですね。

娘が特別支援学校卒業後に、酷く心が折れる出来事がありました。言葉でうまく自分の気持ちを表現することができない娘の本当の気持ちを知りたいと強く思い、本格的に色彩心理を学びました。

学びを深めていく中で、「答えは自分の内側にある」ということが体感でき、他人軸の生き方から、自分軸の生き方へとシフトチェンジすることができました。自分の気持ちを大切にすることで、自分に優しくなれます。家族にも、周りの人たちにも。どんどんハッピーのスパイラルが起きていきます。

私が学んだカラーセラピーやアロマテラピーを通じて、ひとりで頑張り続けるお母さんたちの心が軽くなる、お手伝いをしていきたいと活動しています。まずは自分のことを労ろうよ!と、介護と子育ての同時進行中の女性に伝えたいです。

 

Q. 最近はどんな活動をしていますか?

2016年10月、市民活動の仲間と番町学園祭に出展したことがきっかけで、キットパスアートインストラクターになりました。

キットパスとは、口紅などに使われるパラフィンを主原料とした環境や体にやさしい筆記具のことです。チョークのような粉やマーカーの臭い、消しカスが出ないもので、クレヨンの形をしています。ガラスやホワイトボードにお絵描きを楽しむことができ、簡単に濡れた布で消すことができます。

Q. キットパスの活動について、具体的に教えてください。

2017年2月から放課後デイサービス事業所で、毎月「いろいろワークショップ」と題して、キットパスを使った創作活動や、ホワイトボードに約束を決めた中で子どもたちが順番に、お絵かきをする活動のお手伝いを始めました。

言葉でのコミュニケーションが難しい子どもでも、色を使って自分を表現することは割と好きな子どもが多いです。できないことにフォーカシングするよりも、独創性があって個性を発揮できることにフォーカシングすることができる歓びを感じています。知的に遅れがあったしても、一人ひとりの子どもの個性が輝けるようなサポートをしていきたいと思います。

また、4月からは、静岡市教育委員会主催の放課後子ども教室でもいくつかの小学校で、市民活動グループ「チーム彩」のメンバーとして「楽しいらくがき文化を拡げる!」活動をしていきます。

★ 菊川さんにとってのメンター・ロールモデルは誰ですか?

私と同じように発達障がいの子どもを育てながら、また育てた経験を活かしてメンター活動をされている方々です。

私は日々の出来事をブログに書く事が好きです。ブログを通して、全国のステキなメンターにたくさん出逢いました。著書を読んだり発信されている記事を読むと、勇気と希望が湧いてきます。

毎年4月2日は、国連が定めた「世界自閉症啓発デー」です。静岡県内でも様々な啓発イベントが開催されます。自閉症の娘を育ててきた中で、出逢い励ましてくれた先輩のお母さんたちのさりげないひと言に支えられたこともあります。経験した者だから伝えられる言葉もあります。

“恩送り”という言葉を娘の在学中に知りました。私も今までたくさんの方々に、支えてもらった強さと優しさを“恩送り”として、メンター活動を行っていきます。

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カラーセラピー

 

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キットパス

 

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