ピックアップメンターvol.14　前田菜穂子さん

きっかけは自分の失業後に発覚した夫の難病から、経済的な不安を解消したかったからです。試験勉強で得た知識を活用しマネープランを自分で作ってみたところ、落ち着いて現状を受け止め将来への不安を小さくすることができました。その時に感じたのが「もっと早く知っていたら！」という心のざわつきです。仕事や家庭との両立を果たせず悩んでいた30代前半のころＦＰスキルを持っていれば、苦境も思いつめずに受け流せたのではないか？と人生の岐路を振り返ったのです。かつての自分のように、公私の板挟みで苦しむ女性がいたら役に立てるのでは？とライフプラン×キャッシュフロー表の作成サービスとマネープランの講師を始めました。駆け出しのＦＰ活動の中で「おこづかい教室」にも出会いました。

「お金に振り回されず幸せに暮らすためのアイデア」は、子育てスキルアップにとどまらず自分磨きにもなっています。先輩ＦＰ達が自分の子どもたちにしたマネー教育を学びながら、我が子にも実践しています。

活動報告などはこちら

家庭との両立に関しては、夫と娘に遠慮なく頼っています。「あ～今日は疲れちゃって洗い物したくない手伝って～。洗うから～運んで拭いて～」と甘えています。とはいえ、聞き入れてもらえず、「なんで私ばっかり！」とプリプリ怒りながら一人で洗い物するときもあります。そんな力も残っていない時はここだけの話、朝まで放置することも…両立というよりは切り捨てちゃってます（笑）

相談者さんにより良い解決策を示せるように、もっと勉強したいですし、しなければなりません。ストライクの提案ができるように聞き上手、伝え上手にもなりたいです。普段考えたことのない心の奥底の願いに向き合ったり、40年50年先という遠い将来の自分の姿を思い描くことは照れ臭く、面倒だったりもします。それでも、その面倒な作業をするのとしないのとでは「今」の過ごし方や「日々のちょっとした選択肢の選び方」が変わります。お金の心配をきっかけとしつつ、その方なりの「夢と現実の落としどころ」を一緒に考え後悔のない「納得の人生」を過ごす人が増えたらいいなと思っています。

一緒に仕事をしている仲間や友人、親戚、出会った方々皆さんがロールモデルです。「素晴らしい・見習いたい」と憧れる点がそれぞれにあり、言動に影響されています。あえて一人あげるなら義姉です。義母も認める努力家なのに、いつも笑顔であちこちに心配りしている菩薩のような人です。私は頑張ると眉間にシワが寄ってしまいます、そんな時は彼女の笑顔を思い浮かべながら額をマッサージすることにしています。