ピックアップメンターVOL.6 唐橋佳代子さん

唐橋佳代子さん(メンターID:5000111)

PROFILE

静岡市で唯一のプロの女性登山ガイドでJo-Shizu観光アンバサダーです。この仕事に至るまで、法律や福祉の勉強に山小屋勤め等々、実にさまざまなことにチャレンジしてきました。もう一つの試み、社会福祉士としての個人事務所の開業も目指しています。

Q.登山ガイドのお仕事について教えてください

ガイドの修業時代から、どんなに山の経験があっても、自分が山に登れることと人を山へ案内することは全く違うということをたたき込まれてきました。安全に登っていただき、事故なく下山するという安全管理が仕事の上で一番重要です。お客様やご家族の人生や生活にまで関わる問題だからです。そうした点でこの仕事の厳しさを痛感しています。ただ、その分、山を歩きながらのお客様との会話や、目標の山に登頂していただいた時の喜びを共感できることはとても楽しい瞬間です。3,000メートル峰に登ることや、雪山を体験することなどないと思っていた方が、「とても嬉しかった!」「よかったよ!」と言ってくださることに大きなやりがいを感じます。リスクを最大限に防ぐ努力を怠らず、お客様に楽しんでいただける山行を続けていきたいです。

Q.山の仕事と福祉の仕事の両立を目指しているとはどういうことですか。

登山ガイドの資格を取得したのは、好きだった山小屋の仕事ができなくなっても、山に関わる仕事を続けたかったからです。一方で、私には知的障がいを持つ姉がおり、何らかの障がいを持った方の権利を守り、その意思に沿った生活の実現、ご家族のサポートができる仕事に携わりたいとの考えも持ってきました。そのため、社会福祉士の資格を取得し、昨年から県社会福祉士会の研修も受け始めました。この2つの仕事を両立をさせるために、登山ガイドも個人での企画を中心に行い、社会福祉士も成年後見業務を中心とする独立型の個人事務所の形式を考えています。両立のための第1歩にチャレンジします。

Q.Jo-Shizu観光アンバサダーとしての抱負は?

昨年9月から始まった女性会館主催の講座「わたし流しずおか観光プロジェクト」の修了者28人が認定を受けました。様々な分野で活躍されている方が認定されましたが、まずは自分の得意分野、数シーズン山小屋に勤務し愛着のある、静岡市のてっぺん・南アルプスの素晴らしさのアピールと安全登山のために尽力していきたいと思います。それと同時に「食」や「お茶」など他の分野で活躍されているアンバサダーの方とのコラボによりビジネスを構築していくこと。講座の最終発表の題材となった「オクシズの女子旅」や試行の段階にある「お茶を楽しみながらの低山ハイキング」などの企画に取り組んでいきたいです。

★あなたにとってのメンター・ロールモデルは誰?

姉の通う心身障がい者施設「ともの家」の施設長・滝戸恵美さんです。小柄な身体なのにとてもパワフルな方で、施設全体を統括する多忙な立場ながら、パン工房で仲間(利用者)と一緒に忙しく立ち働いているお姿を見ることも度々です。昨年、母が大腿骨を骨折し、3カ月入院した際には「大丈夫だよ!」「頑張ろう!」と言って実際に姉と私の生活をサポートしてくださったため、ガイドの仕事を続けられたとの思いがあります。
「ともの家」は地域に暮らす障がい者や家族にとって頼りになる存在です。私も滝戸さんのようなパワーで人を元気にさせる女性を目指しつつ、将来微力でも恩返しできるよう福祉の仕事も準備していきたいです。

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