ピックアップメンターVOL.7 望月やすこさん

望月やすこさん(メンターID:5000029)

PROFILE

静岡県内を中心に子どもの撮影や、雑誌や本の取材撮影をするフリーカメラマン。撮影歴は20年。5歳と9歳の男児2人の母。著書「子連れのタダビバ」シリーズ(静岡新聞社)や、朝日新聞エムスタ「おバかわいいね写真館」連載など、子育て経験を生かして活動。写真講座やテレビ出演等、幅広い仕事に挑戦している。

Q.パワフルなやすこさんの生活が一変したのは?

「子どもがいるとこんなに子ども中心になるわけ?!」。
ずいぶん勝手な話ですが、育てる苦労をまったく想像していませんでした。それで毎日冒頭のセリフが頭の中をグ〜ルグル。子どものいる暮らしって「夫と子どもと手をつないで歩く」平和なシーンしかイメージできてなかったんです。ところがどっこいいざ始まってみたら、遊ぶといったら公園、映画を観るならアニメ、買い物はダッシュで服の試着なんてしている暇はないし、あんなに気軽にできた立ち読みなんてまるで夢の出来事になっちゃって、一杯のコーヒーを飲むどころかトイレにだってゆっくり入れない…。もう言い出したらきりがないくらいに自分の時間がない毎日でした。

Q.自分を見失いそうな日常から、どうやって「子連れ目線」に転換できたのですか。

そんな毎日が続いて、ある時に仕事で撮影に行った先で無意識に「あ〜ここ、息子を連れてきたら喜ぶな〜」と思ったことがありました。当時、息子たちは6歳と2歳。子育てをするまでは取材先をそんな風に考えたことがなかったのに、いつの間にか子連れの目線でものを見るようになっていたんですね。
それから意識して取材先を見ると「ここも!」「あそこも!」という具合に、子連れにぴったりの場所がどんどん増えました。ママ友に聞かれて、遊び場を紹介する機会も増え、「これって子育て中の人、みんなが知りたいんじゃない?」と思ったのがガイド本『子連れのタダビバ』を出したきっかけです。

Q.子どもを撮影することで思わぬ効果があったそうですね。

同じころ次男がデビル君デビュー。登園拒否して床に寝転んだところを写メに撮って、ぐちのつもりでSNSにアップしたんです。そしたらなぜか大好評。みんなに「カワイイ〜」とか「あるある」「わかる」「ママがんばれ!」っていうコメントをもらって「そうか。子育てが大変なのは私だけじゃないんだ」ということに気づきました。
口で言うぐちは誰も聞いてくれないけど、写メを見せると面白がったり、同情してくれるんですよね。それに「写メを撮ろう」と思うと、カバンから携帯を探すうちに一度冷静になるのか、怒らずに済むようになりました。
それからは「イラっとしたらすぐパシャリ」。
撮り損ねると「もっと泣いてくれたらいいのに」と思うくらいの気持ちの余裕が生まれました。
「これは絶対他のママにもやってほしい」と、またまたおせっかいな気持ちがむくむく湧き上がって始まったのが、朝日新聞エムスタの『おバかわいいね写真館』。写真応募形式のウェブ企画で、今も続く週1の写真の講評連載です。『子連れのタダビバ』も『おバかわいいね写真館』も、子育ての苦労をなんとかプラスにもっていこうとした結果生まれた、子どもがいたからこその仕事です。

★あなたにとってのメンター・ロールモデルは誰?

西原理恵子さんの「毎日かあさん」は、子どもを産む前から好きで読んでいました。こんな風に子育てを面白可笑しく過ごしてる人って肝っ玉母さんみたいでいいな〜って。だから名前あげるとしたら、西原理恵子さんか、肝っ玉母さんという空想の人物です。

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